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「きみはとても優秀な患者だ」
先生は言った。
僕は、視界を開くことが出来なかった。
膝が、がたがたと震えている。
治るのだ。
これが。
「だから、これは私から君へのご褒美だと思ってくれて良い」
何故。
なのに、なぜ。
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