039 back_TOP
「実はね、今日はきみにお知らせがあるんだ」
 
唐突に、先生は言った。
気持ちの悪い笑顔だった。
 
「なんですか」
「とても良い知らせだよ。なんだと思う?」
 
目の前で、ピエロが、犬歯を剥き出しにして笑っている。
僕は、一刻も早くここから逃げ出してしまいたかった。
 
 
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